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Community Design

住民と、企業と、
ともに地域をデザインする

課題先進国である日本では、高齢化、少子化、商業?観光衰退などさまざまな課題を抱えています。暮らしの中の課題は行政だけで解決することは難しく、地域住民や企業の力が全国的に求められています。地域住民や企業と一緒に住民?企業活動をデザインする行為をコミュニティデザインと呼びます。
本学科は、SDGs 達成を目指して、まちづくりの企画?実践力を、プロのコミュニティデザイナーから学ぶことができる日本唯一の学科です。課題の本質を見つめる力、人や食などの地域資源を活かして住民?企業活動をデザインする力を、東北各地を教室に学び、防災、福祉、教育、観光、産業など様々な分野で一緒に実践しませんか?


Feature

特徴

地域デザインに必要な
コミュニケーション能力と
地域づくりの企画力を養成

コミュニティデザインは、地域の住民や企業とチームを組んで地域づくりを実践するという協働型の地域デザイン。地域の人と楽しくアイデアを出すためのコミュニケーション手法、地域のためになるモノ?コトをデザインする地域づくりの企画手法を軸に4年間学びます。

コミュニティデザインをプロから学べる日本初?唯一の学科

学科の教員はみんな全国で地域デザインを実践するプロのコミュニティデザイナー。現役のプロだからこそ地域への眼差し、地域との付き合い方、デザイン手法をしっかり学べる、日本初であり日本唯一の学科です。

行政?企業?住民と連携しデザインした取り組みは
社会で実践

東北各地のまちを教室と捉えて学びます。学科で地域の人と一緒にデザインしたモノ?コトは提案だけで終わらず、行政?住民?企業の協力のもと、社会で実践?社会に実装まで行う、日本でもとても数少ない学科です。

Curriculum

授業紹介

学科のメイン授業は、まち自体を学科の教室に据え、地域におけるコミュニティデザインの実践。2年から卒業まで3年間、様々な地域で観光?教育?伝統産業など様々な分野の課題に取り組みます。この地域での実践のために、学内では、地域の人と創造的?建設的なコミュニケーションを行うための手法を学ぶワークショップデザイン系授業、地域課題の解決手法を学ぶソーシャルデザイン系授業で構成しています。

カリキュラム

1年次

コミュニティデザインの基礎を学ぶ

1年次では、地域社会の課題解決手法「デザイン思考」と主体的なコミュニティの形成方法「コミュニティデザイン」について学ぶとともに、話す、書く、聞くなどの技能を高めます。地域に本格的に出る前の大切な準備期間です。

地域課題研究:なぜ、この問題は起きているのだろう?人口減少?少子高齢化をはじめ、一次産業や福祉、防災、教育などさまざまな場で起きている問題をシステム思考で分析し、論理的に解決できる力を養います。
情報デザイン演習:チラシやポスター、冊子づくりなどに必要なグラフィックデザインの基本的スキルを学びます。2年次では映像制作も選択できます。

  〈 講義 〉 〈 スキル 〉 〈 演習 〉 〈 実践 〉
前期

コミュニティデザイン基礎

 
  • 地域課題研究1
  • コミュニケーション演習1
  • ワークショップデザイン演習1
後期
  • 現代幸福論
  • ファシリテーション基礎

情報デザイン演習1

  • 地域課題研究2
  • コミュニティデザイン演習
  • ワークショップデザイン演習2

地域プロジェクト演習

2年次

実践スキルを修得する

教員ごとに設けられたスタジオに所属し、現場に入りながら、チームをどのように運営していくのか、住民をどう巻き込んでいくのかなどのコミュニティデザインに必要なスキルを体得していきます。理論と実践の往復を通して、人間力を高めながら地域づくりを実践していきます。

コミュニティデザイン実習:チームで東北各地に3 年生前期終了時まで通い、約1 年半、地域の人と一緒に持続可能なまちを目指します。

  〈 講義 〉 〈 スキル 〉 〈 演習 〉 〈 実践 〉
前期

コミュニティデザイン基礎

情報デザイン演習2/冊子編集?映像制作

  • ソーシャルデザイン演習1
  • ワークショップデザイン演
    習3
  • コミュニティデザイン実習1
  • コミュニティデザイン実習2
後期
  • 環境共生型コミュニティ論
  • 社会教育計画
  • 公共セクター論
  • ソーシャルデザイン演習2
  • ワークショップデザイン演
    習4
  • コミュニティデザイン実習3
  • コミュニティデザイン実習4

3年次

自分の道を見つける

2年次から続くスタジオ活動の取りまとめに入っていきます。後輩の指導をする中で、自らの活動を振り返ったり、「スタジオサミット」で活動の発表をすることで、1年半で学んだことや身に付けたことを振り返ります。

コミュニティデザイン演習5/商品開発:3年の前期に取り組む商品開発は、ビジネスの手法を用いて課題解決していく演習です。原材料や働き手、販売に至るまでどのようにモノ?人?金?情報を動かしたら、地域が豊かになっていくのかを考えます。

  〈 講義 〉 〈 演習 〉 〈 実践 〉
前期 コミュニティデザイン応用

商品開発演習

  • コミュニティデザイン実習5
  • コミュニティデザイン実習6
後期   地域研究/卒業研究のための調査?ヒアリング?課題設定

4年次

卒業研究で実力を試す

自ら設定したテーマやフィールドで、課題解決プランを策定?実践します。培ってきたリサーチスキルやアイデア発想力、そして自分らしさを生かすことは、常に挑戦できる人間力を養う上で貴重な機会となるでしょう。

卒業の集大成として取り組む卒業研究で高橋沙希さんは、「成人前後の若者層が前都市部へ吸い取られてしまう」という課題に対し、かつての青年団活動に代わる若者と地域をつなぐ仕組み「まちの新人研修」を企画。「成人式」という行政が若者に関われる最後の機会を生かし、若者が地元で生きる希望を描ける場を作りました。

? 〈 スキル 〉 〈 演習 〉 〈 実践 〉
前期

卒業研究1 /地域の人と協働でSDGs 達成のためのモノ?コトのデザイン、社会実践

後期

卒業研究2/地域研究(3 年後期)、卒業研究1(4 年前期)から続くコミュニティデザイン活動のまとめ?発表


活動 Pick Up!


サマーアイデアキャンプ|高校生対象の人材育成

毎夏に実施する、高校生を対象にした2日間のコミュニティデザインキャンプ。高校生と大学生がチームとなり、地域課題の解決に取り組む企画を運営。高校生が楽しく学ぶため場をデザイン。

湯田川温泉プロジェクト|観光まちづくり

開湯1300年の湯田川温泉(山形県鶴岡市)が活動の舞台。「地域資源の価値を高める」「そこに暮らす住民も楽しい」をコンセプトに、地域全体を博物館と捉えた観光まちづくりを大学?住民?観光協会との三者協働で挑戦中。


困りごとフリーマーケット|福祉×コミュニティデザイン

人口減少、高齢化が進む山形県金山町を舞台に、地域住民が抱える生活の中の困りごとと、他の地域住民が持つ得意なことをマッチングするフリーマーケット。高齢者の暮らしを楽しみながら支え合う仕組みをデザインします。

ぽっぽゲノム|伝統工芸支援

山形県大江町七軒地区を舞台にした山のある暮らしを

山形県米沢市で生産される一刀彫の伝統工芸品「おたかぽっぽ」の価値をみんなで見つけるワークショップ。作り手不足、市場の縮小などさまざまな課題を抱える伝統工芸の価値を改めて見つける場をデザイン。


Career

進路

取得可能な資格

卒業時取得可能資格

学芸員

進路一覧

【デザイン事務所、広告代理、コンサルタント】
イテレイティブ/河北アド?センター/カヤック/川嶋印刷/KSB/コンセント/ソフィア/ニュートン?フィナンシャル?コンサルティング/マイナビ / S?Yワークス / レイスグループ
【システム、情報サービス】
ウェザーニューズ/コネクシオ/ティー?エス?シー
【まちづくり、教育支援、社会福祉】
あおいけあ/カタリバ/キャッチ CATCH Inc./Co.to.hana/ソーシャルデザインワークス/シーリング/街づくりまんぼう/福祉楽団/ベネッセスタイルケア/HELLOlife/manaby/やさしい手甲府/Steamship/まちと人と
【その他(製造、小売、サービス等)】
アーバンフューネスコーポレーション/アオバヤ/いちい/ウエディングエルティ/エイアンドシー/おおつか/岡田電気産業/きらやか銀行/くらコーポレーション/郡中丸木/蛍雪の宿 尚文/三和交通/ジョイン/スープストックトーキョー/スノーピーク/ゼビオ/ゾフ/タカムラ/ツクイ/ノマド/ノムラプロダクツ/バイタルネット/バルニバービ/ビジョナグループ/平田牧場/藤田製凾店/三城/みやぎ生活協同組合/名月荘/森井紙器工業/山形県生活協同組合連合会/旅館古窯/リンベル/JR東日本/ローソン/星野リゾート/山形銀行/第四北越銀行/ネッツトヨタ/ニトリ/第一生命


【公務員】
高知県佐川町/宮城県白石市/山形県/山形県西川町/山形県尾花沢市 ほか

Professor

教員紹介

檀上祐樹 学科長

Danjo Yuki
准教授/コミュニティデザイン、環境デザイン

デザインするプロセスも、デザインしたモノ?コトも、とにかく楽しく

地方で顕著だった社会の課題(商店街や地方産業の衰退、人口減少など)はもはや全国レベルで起こる時代になってきました。僕たちを取り巻く、社会の課題、生活の困りごとを、そのまちで暮らす人たち自身が自分たちでデザインすることが求められています。人が楽しく自分の暮らしとまちを創り上げていくプロセス(手順)と解決策をデザインする、いわば、地域の人に伴走する行為を、僕たちは「コミュニティデザイン」と呼んでいます。

地域の人がSDGs を目指す取り組みや社会課題の解決策は、続かなければ効果はとても薄いものになってしまいます。コミュニティデザイナーも地域の人も、とにかく楽しむこと。幸せや安心を保ちながらデザインすることが継続的な取り組みになると考えています。

コミュニティデザイン学科では、社会を良くするモノ?コトのデザインを学ぶだけでなく、地域の人と一緒にデザインするプロセスが楽しくポジティブな時間になるための手法もしっかり学べます。僕たちと一緒にこれからの暮らし方、まちのあり方を考えていきませんか。

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